先に結論
自動字幕ツールは「字幕を生成できるか」だけで決めません。完成物、同じテスト動画での修正工数、字幕ファイルの受け入れ条件、焼き込み動画の条件を先に固定すると、無料枠のまま比較を終えてから契約可否を判断できます。
最終確認日:
対象:動画・字幕編集
実使用:未検証
字幕作業を3種類に分ける
字幕生成、字幕翻訳、字幕表示は別の作業です。必要な作業だけを候補条件にし、不要なAI機能や動画編集機能を評価点へ加えないようにします。
| 作業 | 入力 | 必要な出力 | 確認すること |
|---|---|---|---|
| 字幕生成 | 音声・動画 | 文字とタイムコード | 固有名詞、数字、話者、無音、修正方法 |
| 字幕翻訳 | 確認済みの元字幕 | 別言語の字幕 | 対象言語、用語表、レビュー担当、再修正範囲 |
| 字幕表示 | 確認済み字幕 | 字幕ファイル/焼き込み動画 | 納品形式、表示切替、スタイル、解像度、透かし |
完成物から候補を絞る
最初に納品先へ「字幕ファイル」「焼き込み動画」「両方」のどれが必要か確認します。YouTubeは複数の字幕形式を扱いますが、初めて作る基本形式としてSRTまたはSBVを案内し、SRTは書式なしのUTF-8を求めています。
| 完成物 | 必須条件 | 選定時の質問 | 候補から外す条件 |
|---|---|---|---|
| SRT・VTTなどの字幕ファイル | 納品先が受け取る形式と文字コード | 生成後にファイルをダウンロードできるか | 対象形式を出力できない/有料条件が予算外 |
| 字幕を焼き込んだ動画 | 解像度、縦横比、字幕位置、透かし | 最終動画を指定品質で再生・書き出しできるか | 透かし不可の案件で透かしが残る |
| 字幕ファイルと焼き込み動画 | 同じ確定字幕から両方を出す | 修正後に両方を再出力できるか | 片方だけ更新され、版が一致しない |
| 文字起こしも納品 | 話者、非音声情報、必要な視覚情報 | 字幕と文字起こしの修正を同期できるか | 必要情報を人が補完できない |
60〜90秒の共通テスト動画を作る
候補ごとに別の素材を使うと、認識結果や修正時間を比較できません。公開予定の動画から切り出さず、権利を確認した短いテスト動画を1本用意し、全候補へ同じファイルを入力します。
- 長さ、解像度、フレームレート、音声レベルを固定する
- 日本語の通常文に、固有名詞、英字、日付、金額を1つずつ含める
- 短い無音、言い直し、環境音、話者交代を必要範囲だけ含める
- 画面上だけに出る重要語を1つ入れ、字幕・文字起こしでの扱いを決める
- 正解原稿と期待タイムコードを先に作り、候補を見てから変えない
実際の案件に話者交代や環境音がなければ、テストへ無理に追加しません。W3C WAIは、字幕に発話だけでなく理解に必要な非音声情報を含めること、必要に応じて視覚情報を説明した文字起こしを用意することを案内しています。
正解原稿と修正工数を記録する
「精度が高い」という感想ではなく、直した箇所と完成までの時間を残します。自動生成の待ち時間、文章修正、タイミング調整、スタイル調整、再書き出しを分けると、月間本数へ換算できます。
| 記録項目 | 期待値 | 候補A | 候補B | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 文字の誤り | 正解原稿と一致 | 固有名詞・数字・欠落の件数 | 固有名詞・数字・欠落の件数 | 合格/要修正 |
| タイミング | 発話と表示が対応 | 開始・終了・重なりの修正件数 | 開始・終了・重なりの修正件数 | 合格/要修正 |
| 必要情報 | 話者・重要な音を表記 | 人が補った件数 | 人が補った件数 | 合格/要修正 |
| 修正時間 | 作業上限以内 | 文章・時刻・表示・再出力の分数 | 文章・時刻・表示・再出力の分数 | 採用/保留 |
| 利用量・料金 | 月間本数で予算内 | 消費枠と追加料金 | 消費枠と追加料金 | 採用/停止 |
字幕ファイルと焼き込み動画を受け入れ判定する
エディター上で正しく見えても、納品ファイルが同じとは限りません。確定版を一度書き出し、字幕ファイルと動画を別々に確認します。
| 対象 | 合格条件 | 差し戻し条件 | 確認記録 |
|---|---|---|---|
| 字幕ファイル | 指定形式・UTF-8・連番・タイムコード・本文を納品先で読み込める | 文字化け、行欠落、時刻エラー、不要な装飾 | ファイル名、版、確認先、確認者 |
| 字幕の内容 | 発話、話者、必要な非音声情報が正解原稿と一致 | 意味が変わる誤記、重要情報の欠落 | 修正件数、未解決箇所 |
| 焼き込み動画 | 指定解像度・縦横比で字幕が読め、画面要素と重ならない | 切れ、重なり、透かし、低い書き出し品質 | 動画名、解像度、再生端末 |
| 再編集用データ | 確定字幕、動画、編集元の版が対応 | 一部だけ旧版、修正元が不明 | 場面IDまたは版番号、保存先 |
字幕と動画の版をそろえる方法はAIナレーションから字幕付き動画を作る手順、字幕の読みやすさとタイミングは字幕の読みやすさ・タイミング確認で確認できます。
VEED公式仕様を確認する
VEED公式字幕エディターは、SRT・VTTの読み込み、文章・時刻・見た目の編集、字幕ファイルの書き出し、字幕を動画へ焼き込む工程を案内しています。公式ページでは編集を無料で始められる一方、字幕ファイルの書き出し時には有料プランへの更新が案内されています。
VEEDの書き出しHelpでは、Freeは720p、Creatorは1080p、Pro・Studio・Enterpriseは4Kまでと案内されています。元動画より高い解像度を選んでも品質は元動画を超えず、修正後は再書き出しが必要です。透かしHelpでは、未ログインまたは無料アカウントで書き出した動画に透かしが入り、透かしなしの書き出しには有料プランが必要とされています。
これは2026年9月13日に確認した公式仕様です。日本語字幕の認識精度、修正時間、書き出し時間は公式ページから判断できないため、Shrimp AIでは品質順位を付けていません。VEEDはAffiliate OFFで、紹介URLは使用していません。
採用・保留・停止を決める
- 採用:指定形式を出力でき、修正時間と月間費用が上限内で、権利・商用条件を確認できた。
- 条件付き採用:人の校正や別ツールでの変換を工程・担当・費用へ含めれば完了できる。
- 保留:無料枠では出力や商用条件を確認できず、課金前に必要情報が残る。
- 停止:指定形式を出せない、透かし条件を満たさない、重要な誤りを作業上限内で直せない、素材の権利を確認できない。
候補を増やす前に、1本の共通テストを完了してください。無料枠で確認できない項目は「未確認」とし、推測で合格にしません。
既存ツールで足りるかを先に判断する
- 短い動画を数本だけ扱い、現在の編集ソフトで字幕生成・校正・指定形式の出力まで完了できるなら、専用ツールを増やさない。
- 字幕ファイルだけ必要なら、動画編集・AI音声・素材生成の機能を評価点へ入れない。
- 複数動画で同じ字幕スタイル、用語表、担当者レビュー、版管理が必要なら、専用ツールを同じテストで比較する。
- 音声生成と字幕編集は別の課題なので、音声AIの契約だけで字幕納品まで完了すると決めつけない。
検証状態:公式資料と編集手順を整理した選定表です。Shrimp AIによるサービス登録、動画アップロード、字幕生成、翻訳、ファイル出力、焼き込み、精度・工数・成果の比較は未実施です。
関連ページ
情報源・検証状態
- W3C WAI: Making Audio and Video Media Accessible
- YouTubeヘルプ: サポートされる字幕ファイル
- VEED公式字幕エディター
- VEED Help: 透かし
- VEED Help: 書き出し
- VEED Terms of Use
上記の公式資料を2026年9月13日に確認しました。料金、無料枠、対象機能、利用規約は変更されるため、登録・課金・公開の直前に再確認してください。